IAPH 国際港湾協会

開発・運営・振興グループ

1. 港湾計画・開発委員会

<ミッション>

港湾施設の開発、計画、設計、建設および維持に属する情報を監視し、収集し、分析し報告すること。

<作業計画:2011年〜2013年>

  1. 世界の港湾に関連する沖合風力発電(産業)の満たすべき要件と需要を分析する。
  2. 北極海航路(NSR及びNWP)の通航可能性が港湾産業に及ぼす影響を分析する。
  3. 国際航路会議(PIANC)の航路諸元に関するワーキング・グループへ協力する。

<作業計画に関する報告>

  1. Wolfgang Hurtienne委員長(Hamburg港)が担当した「(1)世界の港湾に関連する沖合風力発電(産業)の満たすべき要件と需要を分析する」プロジェクトについては、レポートの報告があり内容が了承された。今後、IAPH事務局より電子出版される予定。
    http://www.iaphworldports.org/LinkClick.aspx?fileticket=0BG70GkzS-8%3d&tabid=4215

  2. 古市正彦副委員長(JICA)が担当した「(5)北極海航路(NSR及びNWP)の通航可能性が港湾産業に及ぼす影響を分析する」プロジェクトについては、レポートの報告があり内容が了承された。今後、IAPH事務局より出版される電子予定。本件については、若干の手前味噌であるが、出席者の高い関心を集めた。とりわけ、北極海航路(NSR)の両端に位置し、将来の需要取り込みが狙える東アジアの韓国、台湾、北欧のスウェーデンなどが積極的に情報収集に取り組んでいた。また、伝統的なスエズ航路に接するコロンボ港なども危機感という意味で関心を示した。
    http://www.iaphworldports.org/Portals/100/committee_room/PPDC_NSR_Final_Report_Contents.pdf

  3. Paul Scherrer氏(Le Havre港)が担当している「国際航路会議(PIANC)の航路諸元に関するワーキング・グループ」に関しては、IAPHからの意見も踏まえた最終版がPIANCより発刊の見通しとなった。

<個別議題に関する報告>

  1. Rene Kolman氏(国際浚渫協会(IADC)の事務総長)より「The Hydraulics Fill Manual ? An Ideal Reference for Reclamation Works」が出来上がったのでその内容について紹介のプレゼンテーションがあった。
  2. Olaf Merk氏(OECD本部)より「Ports, Cities and Globalisation: Findings from the OECD Port Cities Programme」に関してプレゼンテーションがあった。港湾が都市活動に果たす役割を種々の都市統計を基に分析し、明らかにしている点がユニークで興味深かった。
  3. Tai-Hsin Lee氏(台湾国際港湾公社(Taiwan International Ports Corporation Ltd.))より、新しく設立された「台湾国際港湾公社の将来における開発と運営戦略」が紹介された。

<作業計画:2013年〜2015年>
次期(2013年〜2015年)作業計画については、以下の3点が承認された。(1)は古市正彦副委員長が博多港ふ頭(株)と共同で、(2)は藤井敦委員が(Hamburg港の支援を受けつつ)横浜港埠頭(株)と共同で、(3)については古市正彦副委員長が大塚夏彦委員と共同で、それぞれ実施することとなった。

  1. 簡潔なITトラッキングシステムの活用による中小規模のコンテナ・ターミナル(年間100万TEU以内が目安)における効率的なゲート管理システムの実例集を作成し共有する。
  2. 全自動コンテナ・ターミナルが港湾計画に及ぼす影響について最新事例を収集分析し共有する。
  3. 北極海航路(NSR及びNWP)の通航可能性が港湾産業に及ぼす影響については、前期(2011年〜2013年)で報告書が完成したが、鉄鉱石・LNG等のバルク貨物や完成自動車などの分析をさらに実施する。


2. 港湾運営・ロジスティックス委員会

<ミッション>

港湾を複合輸送のリンクやロジスティックス・チェーンの重要な結節点と考えて、港湾サービス、港湾運営、港湾およびターミナル管理の改善に関係する情報を監視、収集、分析、普及を行い、更に提言を行うこと。

<作業計画:2011年〜2013年>

  1. コンテナ・ターミナルの生産性を適切に表現できる実績指標を港湾管理者が定義し利用できるような入門編の報告書を作成する。さらにコンテナ・ターミナルの生産性に関する実績指標の実務での適用事例を収集し、それを基に一般的な勧告を作成する。ターミナル運営の生産性を高めるための、革新的で最先端の方法の事例を収集し報告する。
  2. ターミナルオペレーションの生産性を改善する最先端の技術の事例を収集し報告する。
  3. 港湾と接続しているロジスティクス・パークの事例を収集し、ロジスティクス・チェーン内での港湾の役割を調査し、複合一貫性や内陸とのアクセス性について分析する。
  4. 港湾背後圏と港湾貨物種類ごとの交通量分析
  5. 港湾内での省エネルギーについて
  6. 超大型船の港湾荷役機械への影響。
  7. 中小港湾のコンテナ・ターミナルに関するPIANCのワーキング・グループWG135と共同研究

<作業計画に関する報告>

  1. Yossi Bassan委員長(Ashdod港湾公社)より、コンテナ・ターミナルの生産性を適切に表現できる実績指標をAshdod港の事例を参考に具体的な指標PPI (Port Performance Indicator)として提案し、2012年12月に開催されたUNCTADでの専門家会合での議論も併せて紹介された。また、今後はIAPH会員港においてもこのPPI指標の試算、各港間、各ターミナル間での比較分析、さらに公表に向けた活動を行いたい旨の提案があった。

  2. Henry van der Weide委員(Amsterdam港)より、「WPCIプロジェクトのうちインターモーダル輸送に関する部分の最終調整のうえ確定する。」という次期(2013年〜2015年)プロジェクトに関する報告があった。

Henry van der Weide委員(Amsterdam港)より、「WPCIプロジェクトのうちインターモーダル輸送に関する部分の最終調整のうえ確定する。」という次期(2013年〜2015年)プロジェクトに関する報告があった。

<個別議題に関する報告>

  1. Mark Assaf氏(UNCTAD(本部:ジュネーブ))が所用のため出席できなかったので、ビデオレター形式で「人材開発:港湾能力の大きな影響を及ぼす人材開発」【Human Resource Development: The Strong Link with Port Performance】について発表があった。

  2. Lucy Jones氏(米国地質調査所:USGS)及びPatrick Lynette氏(USC:南カリフォルニア大学)より、「米国地質調査所による津波シナリオ:自然災害に対する港湾のリスクの理解と監理に関するアプローチ」【The USGS SAFRR Tsunami Scenario: A Specific Approach to Understanding and Managing Port Rick to Natural Hazard】について発表があった。

  3. Jose Luis Estrada氏(Estrada Port Consultants, S.L.)より、「港湾の戦略を実現するための道具としての戦略マップ:アルヘシラス港のケース」【The Strategic Map as a Tool to achieve the Strategy of a Port: The Case of the Port of Algeciras Bay】について報告があった。

<作業計画:2013年〜2015年>

  1. コンテナ・ターミナルの生産性を適切に表現できる実績指標を港湾管理者が定義し利用できるような入門編の報告書を作成する。さらに、コンテナ・ターミナルの生産性に関する実績指標の実務での適用事例を収集し、それを基に一般的な勧告を作成する。

  2. 超大型船の港湾荷役機械への影響を分析する。

  3. WPCIプロジェクトのうちインターモーダル輸送に関する部分の最終調整のうえ確定する。



3. 貿易手続・情報システム委員会

<ミッション>

  1. 貨物と船舶の動きを円滑にするのに必要な情報処理と情報の流れについての最新の技術動向と、その港湾への意味合いを提供すること。
  2. 港湾産業の貿易手続き簡便化に影響を及ぼす国際組織の動向を監視し、協会の取るべき立場について情報を提供すること。

<作業計画:2011年〜2013年>

  1. 世界関税機構(WCO)、国連・貿易簡易化と電子ビジネスセンター(UN/CEFACT)等の国際機関において討議、あるいは決議された貿易手続き簡易化および港湾情報システム(PCS: Port Community System)の最近の動向を監視し報告する。
  2. 残された会員港に対する港湾情報システム(PCS)ベンチマーク調査を完了すること、さらにこの調査をIAPHの資金援助を受けながらアフリカ地域及びアメリカ地域の会員港についても発展させる。
  3. PCS基準と相互の互換性に関する港湾間協力の可能性を探る調査を開始する。
  4. 2013年のロサンゼルス総会においてPCSに関するワーキングセッションを提案する。
  5. PCSの進化(UN Devices、FAL、IMO)に対する海運規制の影響に関する調査を行う。
  6. IT Awardを更新し、2013年総会でその表彰を実施する。

<作業計画に関する報告>

  1. Frederic Dagnet委員長(Marseilles港)より、今期(2011年〜2013年)の活動結果についてまとめた以下の通り総括報告がなされた。
  2. Work Plan 1については、マルセイユ、エルサレム、バルセロナでの3回の委員会を開催し、経過報告を行った。その報告内容についてはhttp://www.iaphworldports.org/Login/tabid/4233/Default.aspx?returnurl=%2fCommitteeRoom.aspx で入手可能である。
  3. Work Plan 2については、PCSベンチマーク調査対象としてふさわしい会員港18港を選び、IAPH事務局より調査票を送付したが、3港からしか回答を得られなかった。
  4. Work Plan 3については、次期(2013年〜2015年)活動として改めて決定する。
  5. Work Plan 4については、ロサンゼルス総会(2013年5月9日の)ワーキングセッションにおいてPCSのテーマを実施した。
  6. Work Plan 5については、「PCSの進化(UN Devices、FAL、IMO)に対する海運規制の影響に関する調査」をEuropean Port Community Systems Association (EPCSA)と共同で実施する歩行で調整中。
  7. Work Plan 6については、IT Awardを更新し、2013年総会でその表彰を実施した。

<作業計画:2013年〜2015年>

  1. 世界関税機構(WCO)、国連・貿易簡易化と電子ビジネスセンター(UN/CEFACT)等の国際機関において討議、あるいは決議された貿易手続き簡易化および港湾情報システム(PCS: Port Community System)の最近の動向を監視し報告する。
  2. 国連、世銀、世界関税機関等において重要な課題として取り上げられている貿易円滑化は、港湾、海運、ロジスティクス分野においても極めて重要であることに鑑み、貿易手続・情報システム委員会の目的と戦略を見直す。
  3. 世界中のPCSに関する網羅的なリストを作成する。
  4. PCS基準と相互の互換性に関する港湾間協力の可能性を探る調査を開始する。
  5. IT Awardを更新し、2015年総会でその表彰を実施する。