IAPHについて
総会報告
2023年世界港湾会議
ADポーツグループの協力の下、2023年10月31日(火)から11月2日(木)まで、アブダビ・ナショナル・エグジビジョン・センターにおいて2023年世界港湾会議が開催されました。60か国以上から港湾関係者約700名が参加しました。会議のテーマ「港への再投資」のもと、IMOの改訂された温室効果ガス戦略、デジタル化とサイバーセキュリティ、マリタイム・シングル・ウィンドー(いわゆる港湾EDI)、港湾、船会社及び荷主の脱炭素化など、様々なテーマについて議論されました。この他に、地域ごとのランチミーティングや計画、運営、財政委員会が開催されました。11月1日にはIAPH Sustainability Award及び秋山賞の授与式が行われました。11月2日午後にはIAPH総会が開催され、活動報告、予算決算、会長及び副会長の選挙結果等が承認されました。
次回の世界港湾会議は2024年10月8日から10日まで、ドイツのハンブルクで開催される予定です。
プレゼン資料(英文 会員限定)
2022年世界港湾会議
バンクーバー・フレイザー港湾局の協力のもと、2022年5月16日(月)から18日(水)まで、バンクーバー・コンベンションセンターにおいて2022年世界港湾会議が開催されました。2019年の広州での開催後、対面方式での開催は3年ぶりで、世界各国から港湾関係者約400名が参加しました。
会議のテーマ「格差を埋める」のもと(1)サプライチェーンの回復(2)デジタル変革(3)公正かつ公平なエネルギー転換(4)リーダーシップとイノベーションの4つの分野において、世界の港湾における競争力向上と、港湾に関する様々なギャップ(格差)の縮小に向けた方向性について議論されました。17日(火)にはIAPHが募集したSDGsに貢献する港湾の取り組みの中で優秀なプログラムに対して表彰するIAPH Sustainability Awardsの授与式が行われました。
18日(水)には年次総会が開催され、2021年の活動報告及び2022年の活動予定、2021年決算及び2022年予算、及び空席であった副会長2名(アフリカ地域担当および中南米地域担当)の選挙の実施とその結果について報告がなされました。加えて19日(木)には6つの技術委員会が開催されました。
次回は2023年10月31日から11月2日までアラブ首長国連邦のアブダビで開催される予定です。
プレゼン資料(英文 会員限定)
2021年世界港湾会議
2020年3月にアントワープで開催予定であった2020世界港湾会議は新型コロナウイルス感染拡大により2021年6月21日(月)~25日(金)に延期され、初めてのオンライン形式での会議となりました。各プログラムにおける講演者やパネリストの発言や司会者とのやり取りは事前に録画され、事前登録した参加者が視聴することができました。会議終了後1か月間は、会議登録者は録画された各プログラムをオンデマンドで視聴することもできました。会議登録者は600名を超え、テーマ“Changing the Guard”のもと、Business Innovation, Climate and Energy, Data Collaboration, Risk and Resilience, The Century of Africa の5つの領域について、5日間にわたり各分野の専門家の参加のもと議論が行われました。
新型コロナウイルス感染拡大により、対面方式によるIAPH総会が開催できないため、書面によるIAPH総会を実施し、先立って実施された会長及び副会長の選挙手続・結果及び名誉会員4名の指名について、正会員および名誉会員の書面による票決により承認されました。
プレゼン資料(英文 会員限定)
2019年世界港湾会議
2018年世界港湾会議
その後のセッションを盛り上げたのは世界的なターミナルオペレーターであるDP Worldの最高経営責任者のSultan Ahmed Bin Sulayem, インドネシアの主要港湾を全て束ねる会社社長のElvyn G. Masassya等の多彩なスピーカー達でした。テーマも多岐にわたり、LNGバンカーリング、港湾のデジタル化、グリーンな船舶とロジスティックス、港湾資金調達などでした。詳細は以下をご覧ください。
プレスリリース
プレゼン資料(英文)
第30回国際港湾協会総会(2017年)
プレスリリース(英文)
採択決議(英文)
資料(英文)
IAPH中間年総会(2016年)
また会期中に開かれた理事会では、1)SOLAS条約(海上人命安全条約)の見直しにともなうコンテナ貨物総重量(Verified Gross Mass)の確定方法について、2)有害・危険物質(HNS)議定書の批准促進、3) MARPOL条約 附属書VIが求める船舶の燃料油についての決議を採択しました。
プレゼン資料(会員限定)
第29回国際港湾協会総会(2015年)
詳細は以下をご覧ください。
資料(英文)
IAPH中間年総会(2014年)
開会式では豪州副首相でインフラ大臣も務めるワレン・タス氏による基調講演と開会宣言があり、会議の正式なスタートとなりました。2番目の基調講演者として登壇したパナマ運河庁のルイス・フェレイラ氏はスライドとビデオを利用して現在工事中の運河拡張をプレゼンテーションし、予定通りの工事進捗状況を聴衆に訴えていました。その他の講演者のトピックとしては港湾の自動化、豪州最大のバルク港ヘッドランド、コンテナの過積載問題、クルーズ港、など多彩な内容でした。
重要な会務事項としては、4月7日に開かれた理事会で会の組織と意思決定過程を簡素で分かりやすくするための話し合いがもたれ、その結果として理事会と常任理事会を統合する形での評議会(仮称)設立の提案が決議されました。決議の原文(英語)は以下でご覧になれます。
採択決議(英文)
第28回国際港湾協会総会(2013年)
詳細(英文)は以下でご覧頂けます。
資料(英文)
多くの興味深いプレゼンがなされた作業部会のプレゼン資料も以下でご覧いただけますが、パスワードが必要な会員限定ページです。
リンク(英語サイト 会員限定)
最終日の本会議ではシドニー港港湾局長のギルフィラン氏が会長に就任し、今後2年間の協会のかじ取りを任されました。また、最近の海事・港湾界が直面する懸案事項に対する以下の5本の決議が採択され、世界港湾の声を代弁する団体としての正式見解表明をしました。
1) LNG 燃料船
2) 客船乗客の安全
3) 海賊
4) コンテナ重量の計測
5) HNS条約*の早期締結
*危険物質及び有害物質の海上輸送に関連する損害についての責任並びに損害賠償及び補償に関する国際条約
IAPH中間年総会 (2012年)
会期中に開かれた理事会では5件の決議が採択され、そのうちのひとつは協会の新たなビジョンとミッションおよび目的を定めるという協会の歴史に新たな1ページを刻みました。
以下は採択された5件の決議内容です。
■ 協会の新たなビジョンとミッションおよび目的の定義
■ 国際海事機関(IMO)のバラスト条約等の批准を各国に促す
■ 欧州港湾協会(ESPO)と協力関係の覚書(MoU)の締結
■ IAPH 女性フォーラム(IAPH Women’s Forum)の設立
■ 主催者への感謝決議
その他の重要な決定事項としては、港湾財政・経済委員会(Port Finance & Economics Committee)が新設され、初代委員長には、イスラエル港湾公社のフロリンジャー氏(Dov Frohlinger)が就任されました。IAPH日本会員の方で本委員会に参加希望の方は以下のアドレスにお問い合わせください。
info@iaphworldports.org
*プレゼン資料(英文 会員限定)