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次世代燃料の開発に向けて(第1回)
1月1日付の日本海事新聞で国土交通省大坪海事局長は次のように述べた。
2020年3月、海運・造船・船用の海事産業や研究機関・公的機関で構成する「国際海運 GHGゼロエミッションプロジェクト」が国際海運のゼロエミッションに向けたロードマップを策定、2028年までにゼロエミッション船の商業運航開始を目指している。このロードマップはふたつのシナリオを想定している。
そのひとつはLNGとカーボンリサイクルメタンを中心に活用していくシナリオ。途上国も含めて世界中で水素供給インフラが整備されるとは考えにくい。また将来カーボンリサイクルメタンが普及すれば、LNG燃料船やLNG供給インフラをそのまま使えるというメリットがある。
もうひとつは水素・アンモニア燃料が拡大するシナリオ。次世代燃料として水素・アンモニアが45%を占めるがLNGも35%と高水準で利用されると推測する。水素・アンモニアを直接燃焼する主機関は現状なく、世界に先駆けた開発を目指す。政府が創設する予定の2兆円の脱炭素化基金を活用して技術開発を進めていきたい。
「国際海運のゼロエミッションに向けたロードマップ」 2020年3月
今年は次世代燃料の開発に関わるニュースを定期的に発信していきます。